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目指せ☆生活相談員

福祉施設などで利用者の費用相談などに乗る生活相談員は、ソーシャルワーカーとも呼ばれます。福祉施設には最低一名は配置しなければならないと義務付けられていますが、施設によっては介護福祉士の資格を持つヘルパーが兼任しているところもあるようです。

そんな生活相談員になるためには、まず福祉に関する知識が必要とされるため、大学や短大、専門学校、通信教育などで福祉に関する知識を身につけなければなりません。そして、専門知識を有する証として必要とされる資格は、主に社会福祉士や社会福祉主事任用資格、精神保健福祉士などです。また、これらと同等の能力を有する者として、細かな基準は地方自治体によって異なりますが、介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネージャー)、保育士などを認めている自治体もあります。

また、生活相談員は、人と接する仕事であるため、資格だけでなくコミュニケーションスキルやマネジメント能力、協調性も求められます。利用者やその家族が何を求めているのかをしっかりヒアリングし、施設内の介護士やケアマネージャーと連携し、利用者の現状を把握した上でより希望に添えるように施設内外の連絡調整を行わなければならないからです。このような業務を一手に担う生活相談員は、利用者の悩みを把握しやすい人材が適しているため、介護現場のことを熟知しているヘルパーが生活相談員を兼務できるよう資格取得を目指すケースも少なくないようです。生活相談員への道は簡単ではありませんが、そのポジションを得られれば、介護現場の縁の下の力持ち的な活躍ができるでしょう。